• 「3級損害保険鑑定人過去問題解説」

202301【問題13】 リスクマネジメント

問題13 リスクマネジメント
次の1~8の記述は、リスクマネジメントについて述べたものです。内容が適切ものには〇で誤っているものには×で、それぞれ答えてください。

1.財務リスクは、「損失を被る可能性」だけがある純粋リスクに分類される。



(答え) × *P269
財務リスクとは、企業の貸借対照表上の「資産の価値」の減少、「負債の価値」の増加するリスクがある。

①市場リスク(金利、為替など)                     
②信用リスク                      
③流動性リスク                     

2.英語では、一般に火災・爆発・盗難などの「損害発生の原因」のことをロス・エクスポージャーという。

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(答え) × *旧P279 →テキスト削除
「損失を被る可能性」をいう。

3.投機的リスクのうち、信用リスクはリスクの分散が可能であるため、保険の対象となる。

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(答え) 〇 *P272
市場リスクは、「社会的・経済的な要因」によって同時に損失が発生する可能性があるため保険の対象とはならない。

4.リスク・コントロールにおける「リスクの分散」は、「損害の発生頻度」は増加する が、1事故あたりの「損害の規模」が軽減され、損害額を平準化することができる。

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(答え) 〇 *P276

5.頻繁に発生するが損害額の小さいリスクには、「リスクの保有」を選択し、経常費で処理することが合理的である。

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(答え) 〇 *P277

6.リスクの保有の形態のうちリスク・プールとも呼ばれている「自家保険プール」は、企業グループ内に保険会社を設立し、その保険会社が親会社・グループ会社の保険約を引き受ける形態である。

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(答え) × 正しくは、「キャプティブ」 *P276

7.代替的なリスク移転の一つであるデリバティブ(金融派生商品)は、市場リスクをヘッジ(軽減・回避)するための商品であり、天候リスクなどの純粋リスクをヘッジするのには適していない。

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(答え) × *P279

8.製造物責任において、製造業者等には開発危険の抗弁の免責が認められていない。

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(答え) × *P292
(PL法第4条第1項第1号、2号)

免責事由)
第四条 前条の場合において、製造業者等は、次の各号に掲げる事項を証明したときは、同条に規定する賠償の責めに任じない。
一 当該製造物をその製造業者等が引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと。
二 当該製造物が他の製造物の部品又は原材料として使用された場合において、その欠陥が専ら当該他の製造物の製造業者が行った設計に関する指示に従ったことにより生じ、かつ、その欠陥が生じたことにつき過失がないこと。

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