• 「3級損害保険鑑定人過去問題解説」

202301【問題7】建築施工

問題7 *建築施工
次の1~4の記述は、木構造の工事について述べたものです。(   )にあてはまる最も適切なものを選択肢から1つずつ選び、その記号を答えてください。

1.木造建築物のべた基礎の施工において、天端均しのためのモルタルとコンクリートとの付着をよくするため、コンクリート表面のレイタンスやゴミなどをワイヤブラシで除去するとともに、毛ブラシなどを用いて(  )を行う。

《選択肢》 ア.水湿し(みずしめし) イ.けがき ウ.むら直し

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(答え)  ア.水湿し(みずしめし)
P68 レイタンスとは、水分などと一緒に表面に浮いてきた細かい粒子で形成される脆弱な層。

P67  水湿し(みずしめし)とは、あとから打たれるモルタルやコンクリ―トの水分が急激に失われるのを防ぐため、モルタルやコンクリート面に水をかけて適度な湿りを与えること。

P166  けがきとは、現寸法をもとに、鋼材の表面に加工位置を線で記す。墨でかいたり、けがき針でごく浅い傷をつけること。

P86  むら直しとは、表面を平坦に塗る左官工事の工程のひとつです。荒土塗りや中塗りの際に、塗り厚や仕上げ厚が不均一になったり、斑が目立ったりする場合に、下塗りの上に土を塗り付けて平面度を修正することを言います。

2.在来工法における母屋の墨付けにあたっては、継手の位置を部材に生じる力の小さい箇所とし、(   )に配置する。

《選択肢》 ア.そぎ継ぎ イ.かま継ぎ ウ.乱継ぎ

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(答え)  ウ.乱継ぎ *P70
乱継ぎとは、平行する継手位置をそろわないようにして部材に生じる力に対して、抵抗力の弱い継手部分が同じ位置に集中することを避けるために行われることが多い。

3.木構造の和室の建具の施工において、引違い戸は、敷居の滑りがよく、 (   )・召合せの建付けにすきまができないように削って調整する。

《選択肢》 ア.柱あたり イ.墨付け ウ.さすり面

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(答え)  ア.柱あたり
*P103柱あたりとは、柱と建具があたる部分
*P103召合せとは、建具と建具のあたる部分
*P69 墨付けとは、設計図・板図・現寸図などによって、木材に仕口・継手の形や切断位置を記すこと。

4.瓦葺では、下葺の施工後、谷どいや壁の立上がり部の雨仕舞部分を施工し、軒の長さ、登り長さに従って瓦の割付を行い、葺足(ふきあし)に応じた間隔に(   )を釘で打ち付け、瓦を屋根に上げて配置する。

《選択肢》 ア.瓦棒 イ.瓦桟 ウ.堰板(せきたい)

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(答え)  イ.瓦桟 *P81

*堰板(せきたい):コンクリートを流し込むための柱・壁・床・梁の型板のこと

「谷樋」とは、屋根の谷部分に作る通水路のこと。谷とは、隣り合う屋根傾斜面の交わる部分で、外壁が入隅(いりすみ)になる部分のことである。 鉄板葺き屋根の場合には、谷を巻はぜで作るため平面的な納まりになるが、瓦葺き屋根の場合には、一段下げて鉄板でと以上の通水路を作る。

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