問題4 (電力技術1)
次の1~4の記述は、配電について述べたものです。その内容が正しいものには〇で、誤っているものには×で、それぞれ答えてください。
1.配電線路は、柱上変圧器を境にして、高圧配電線路と低圧配電経路に分けられる。
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(答え) 〇 *P161
送電線路は、配電用変電所を経て配電線路になり、配電線路は、柱上変圧器を境に高圧配電線路と低圧配電線路に分けられる。
2.低圧配電線路のバンキング方式において、カスケーディングを防止するため、高圧カットアウトのヒューズと区分ヒューズとの協調がよくとれていることなどが必要である。
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(答え) 〇 *P154(図参照)
低圧配電線路方式は、一般的に放射状方式が用いられるが、大都市周辺の需要密度の高い地域では、バイキング方式やレギュラーネットワーク方式が用いられる。
カスケーディングとは、低圧側に事故が生じ、1台の変圧器が使用できなくなった場合、他の変圧器が過負担になるり、ヒューズが次々と切れ、広範囲に停電を引き起こすことがある。
3.架空配電線路に使用する電線は、電気設備技術により絶縁電線の使用が定められており、高圧線には屋外用ビニル絶縁電線(OW)が用いられている。
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(答え) × *P160
高圧線には屋外用ポリエチレン絶縁電線(OE)が用いられている。
低圧幹線には、屋外用ビニル絶縁電線(OW)が用いられている。
*なお、架空配線経路に使用する電線は、電気設備技術基準により絶縁配線の使用が定められており、裸線(はだかせん)は使用できない。
4.高圧の地中配電線路の切り換えを行う開閉器として、気中多回路開閉器(地上用)・真空回路開閉器(地下孔内)がある。
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(答え) 〇 *P163
地中配電線路には、都市防災の防止など利点もあるが建設費が高いなどの問題点もあり、主に電力需要密度の高く安定している地域について実施が進められている。
地中配電線路の例としては、配線用変電所を出た6.6kVの地中配電線は多回路開閉器で分岐され、高圧需要家へは供給用配電箱が用いられ、低圧需要家には地上設置変圧器などを介して6.6kVを100/200Vとし、低圧分岐装置から各需要家へ供給される。
なお、高圧および低圧地中配線経路には、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシートケーブル(CVケーブル)が用いられており、三相用には単心ケーブル3本をより合わせたトリプレックス形CVケーブル(CVTケーブル)が多く用いれている。