• 「3級損害保険鑑定人過去問題解説」

住家の被害認定基準等と被害認定調査の運用(地震・風災・水災)①

被害認定基準等は、災害の現況を迅速かつ的確に把握し対応するための情報の目安 という面と、各種被災者支援策の判断材料となる被害調査の基準としての面がある。 したがって、災害が発生した場合には、被害の状況をより迅速かつ的確に報告する 必要があり、一方で、災害による被害の程度を正確に把握する必要があるなど、同じ 認定基準に基づいた調査であっても、行政目的と時間の経過によって、被害状況の把 握方法と内容は変わってくるものである。 例えば、災害発生時から的確に災害対策を講じるためには、災害の規模、被害状況 の全体像を一刻も早く把握することが最も重要である。したがって、この場合の認定 基準は、速報性に重点を置いた報告の判断基準となる。 一方、災害に係る住家の被害調査は、この調査に基づいて発行される「罹災証明 書」が被災者支援策の判断材料の一つとして用いられているが、これは災害の全体 像でなく、個々の住家の被害程度に着目するものである。したがって、この場合の 認定基準は、的確性に重点を置いた形で使用されることが求められる

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